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着物や振袖に墨汁が付いた時の落とし方は?家でできる応急処置も紹介

墨汁が、肌や服についたことってありませんか?付くと分かるんですけど、時間が立つとあれってなかなか落ちにくいんですよね。

 

それは、他の汚れと違って、墨汁は特殊な汚れだからです。特にお正月なんかは墨汁をよく使うので、その分汚れる確率も上がっていきますね。しかも、着物って大概高いですし、なるべくなら汚したくないものです。

 

今回は、ハッとした時に、どうしたら良いのかをまとめて書いていきたいと思います。今この時点で、どうしようか迷ってらっしゃる方は、是非参考にしていただきたいですし、目次から見たいところに飛べますので、ご活用ください。

着物の汚れの種類を知ろう!

 

汚れの種類は、大きく分けて3種類ございます。

 

  • 油性
  • 水性
  • 水性&油性

 

しかし、それ以外にも、実は落とせない汚れとして、インク・泥はねなどもありますが、墨汁もちょっと特殊です。

 

墨汁は粒子が細かいので、すぐに服の奥まで入り込んでしまい、自分で処置した後にクリーニング業者に持っていっても、対応が難しいことも。

 

しみになってしまうと取りにくいので、早急な処置をしなければなりません。基本的には、処理をしても着物を片付ける時にクリーニング業者に持っていっていただきたいとは思っています。

 

安いものではないですので、丁寧にケアして、シミを作らず、丁寧に長い間着ていただきたいです。

 

単純なシミなら、シミ取りのやり方まで解説してくれるセットもあります。どんなものかはこちらから確認できます。

今は色々オトクなものが出ていて便利ですね。

 

着物に墨汁がついた時の応急処置

着物に墨汁が付くときって、大体の場合、墨汁が跳ねてしまった時に付くことが多いことでしょう。小さく広い範囲についているか、大きく、ワンポイントで付いちゃったか。汚し方は人それぞれでしょうが、通して大切なことは、乾かぬうちに処理をする、ということです。

 

では、出先ということを想定しまして、できることをまとめていきましょう。

 

①、タオルを濡らしたもの、また、出先であればハンカチかティッシュペーパーでを湿らせたものを使います。

 

②、静かに、優しく上から押さえて吸い取っていく容量です。強く押さえると、繊維に染み込むのでNGです。

 

服についた墨汁を落とすポイントは、できるだけ乾かないうちに洗濯をする事です。墨汁は粒子が細かいので、乾いてしまうと墨汁の細かい粒子が繊維の奥まで染み込んでしまい、落ちにくくなってしまいます。

 

とりあえず、ここまではできると思いますので、できる範囲で、この応急処置を行いましょう。更に石鹸や洗剤がある方は、この先に洗濯の仕方がありますので、同じようにやってみると良いでしょう。

 

墨汁がついてすぐなら、石鹸液か薄めた中性洗剤で洗うとだいたい取れることが多いです。私は、よく家のハンドソープを薄めて使います。擦らず、優しく揉んで落としていきます。

 

または、ご飯粒を使って、墨を落とす方法もあります。簡単に説明すると、こんな感じです。

①ごはん粒と中性洗剤を混ぜてのり状に練る。
②シミの部分に塗って、はがす。
③水洗いして洗濯する。

 

習字をされている方に聞いたのですが、そこでは普段からその方法を使用している方が多いようでした。

 

墨汁の洗濯時の注意点

墨汁のシミが残るか残らないかは、乾く前か、乾いた後かで大きく変わってきます。

 

墨汁が付いてすぐに気付けなかった、処置できなかった場合は、おそらく気づいたときには完全に乾いてしまっている状態だと思います。

 

そうなってしまうと、もう自宅でできることは何もありません。かろうじてできるとすれば、何も触らずにクリーニング屋に持っていくことでしょうか。繊維の奥まで入り込んでしまっれいるので、全体的な水洗いしたところで、その粒子まで届かないのです。

 

してはいけないこと!

気をつけたいのはしてはいけないことです。とにかく擦るのNGです!

 

擦ると、これまでせっかく粒子が奥に入らないようにケアしていたのに、一気に奥に入っていっちゃいますし、ダウンジャケットもズタズタに……。

 

また、時間が経ってしまった墨汁を落とそうと必死になってもキレイには落とせないので、逆に触らないほうが良いですね。

 

まとめ

 

とにかく汚れてしまっても慌てないことが大切です。また、乾いているか、乾いていないかで大きく差があるのならできれば乾いているうちに少しでもきれいに落としておきたい。

 

しかし、着物は金額が高いものなので、私は応急処置をするとしても、上から抑えるくらいにとどめます。インクは粒子が繊維に入りやすいということを十分に頭に入れ、自己責任で行うようにしてください。

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