皆さん、枕カバーはこまめに洗っていますか?
枕カバーは寝汗や皮脂が溜まりやすく、すぐ染みができてしまうので、定期的に洗うことをおすすめしています。
しかし、枕カバーを洗ったから良いのかと言うとそうではありません。
枕カバーだけでなく、枕自体にも沢山の汚れが溜まっているのです。そう、知ってしまえばそっとするほどに……。
これからは、枕を洗うべきか悩んだ時に役立つ情報をお届けいたします。
そもそも枕って汚れているの?
「枕を洗濯する」
枕なんて洗濯する必要あるの?カバーをこまめにきれいにしておけば大丈夫じゃない?
そう思われている方も多いと思いますが、カバーを洗うことと同じくらい枕を洗濯することも大切なのです。
枕は、フケや汗などを毎日溜め込んでいます。
もちろん枕カバーをしていると思いますが、枕カバーを通して汗や皮脂が枕本体にも染み込んでいるのです。
カバーを洗うのと同じように枕もしっかり洗っていきましょう。
枕を洗う頻度は?
では、枕はどのくらいの頻度で洗うべきなのでしょうか?
それはあなたの汗のかき方や、季節にもよります。
私は、夏と冬の年に2回、クリーニングをするようにしています。
それくらいの頻度で洗濯するべきか悩む…という方はホテルのクリーニングを参考にすると良いかもしれません。
ホテルの寝具に関してのクリーニングは厚生労働省でこう定められています。
3) 寝具は、次に掲げるところにより洗濯等を行うこと。
(1) 布団、枕、毛布及びこれに類するものは、日光消毒と十分なはたきを適切に行い、1月に1回以上、その中心部の温度をおおむね60℃30分間加熱乾燥する方法又はこれと同等以上の効力を有する方法による加熱処理(暫定的処理基準とする。)を行うことが望ましいこと。
また、布団及び枕にあっては、6月に1回以上その汚れ等を除去するため丸洗い(洗濯物に洗剤液及び水を直接吹きつけるなどして行う洗濯方法であり、もみ洗い処理工程がないものをいう。以下「布団丸洗い」という。)を行うことが望ましいこと。この場合、布団丸洗いは、前記と同様の効力を有する加熱処理工程を含めることが望ましいこと。(2) 寝衣を除く丹前、羽織等の寝具衣類は、定期的に洗濯し、3月に1回以上消毒効果を有する方法で洗濯すること。
簡単にまとめると、厚生労働省から「半年に一度クリーニングすること」と定められているのです。
つまり、それくらいの感覚でクリーニング(丸洗い)すると、お客様に出せるくらいにはきれいになるということですね。
では、あなたの持つ枕はどのように洗っていけば良いのか見ていきましょう。
洗濯できる枕とできない枕
洗濯(丸洗い)ができる枕の種類と、自宅で洗濯ができない種類があります。まずはそこを見極めていきましょう。
枕の殆どには取扱表記が付いています。
そこに素材や、洗濯方法の指定が書いてありますのでチェックしてみましょう。
洗濯機で洗える枕
手洗いで洗える枕
ドライ洗い(クリーニング)
枕にタグが付いていたいという方は、洗える・洗えない枕素材をご紹介いたしますので参考にしてください。
洗濯できる素材
- パイプ
- 洗えるビーズ
- コルマ・ミニボール
洗濯機で洗えない素材
- そばがら
- 低反発ウレタン
- 羽
- 洗えないビーズ
- スノー低反発
洗濯機での洗い方
では、洗濯機で洗う方法からまとめていきましょう。
- 枕カバーを外す
- 洗濯ネットに枕を入れる(枕が大きくネットに入らない場合は、枕だけで洗濯機で洗うのも手です)
- 洗濯機に枕と洗濯用洗剤を入れ、ドライコースなどの優しく洗うコースで洗います
- 洗濯が終ったら、干す前に全体を軽く叩いて中身を均します。
- 十分に乾くまで外で干しましょう。
POINT
☆洗濯機で洗うことに挑戦したことある!という方はおわかりでしょうが、ものによっては浮かんだまま、なかなか沈まない枕もあります。
その場合は枕にタオルを巻いてみましょう。
タオルが水を先に含み、その重みで下へと沈み洗濯してくれます。
☆干す時は天日干しか日陰干しか、取扱表記に記載されているとおりにやってみましょう。
また、完全に乾くまでに数日かかるものもありますので、天気の良い日に洗濯するようにしてください。
手洗いでの洗い方
枕によってはかなり大きく、洗濯機で洗えないものや、取扱表記に手洗い表示が書いてあるものがあります。
その場合は手洗いで洗うようにしましょう。
洗うとき、私は洗面台を利用していますが、大きなたらいがあるご家庭ならば、そちらを利用してもOKです。
- 洗面台にぬるま湯を枕が浸かるくらいたっぷり入れておきます
- そこに洗濯用洗剤を溶かしてください
- 枕をぬるま湯の中につけ、揉むように洗います
- 水が汚くなったら入れ替え、何度か繰り返してください
- すすぎではきれいな水の中で枕をもみ、洗剤の泡が出てこなくなるまで繰り返してください
- 完全に乾くまで干しましょう
POINT
☆洗剤が枕に残っていると後々傷みや汚れの原因になりますので、よくすすぐようにしましょう。
洗えないものはクリーニングへ
今回自宅で洗濯できる枕の洗濯方法をご紹介してきましたが、素材や高級なものになると洗濯が難しくなります。
そんな時には迷わずクリーニングに出すようにしましょう。
頻度は年に1,2回出せると良いと思います。
また、クリーニングに出さなくとも、日頃からこまめに干すようにしましょう。
まとめ
私達の睡眠を支える枕ですが、あまりに汚れがたまりすぎると、埃っぽくなり喘息になってしまうこともあります。
睡眠は人生の1/3〜1/4をしめています。
できるだけいい環境で人生を過ごしたいですね。