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着物の染み抜きや洗濯を自分でする方法を紹介|セルフで着物を洗う方法3選

実は着物や汚れの種類によっては自宅でも洗う事ができます。

ラブちゃん

着物の気になる汚れや染みを、自宅で綺麗にできたら嬉しいですよね。

しかし「他の洋服と同じようには洗えないのでは?」と思っている人がほとんどだと思います。

 

結論からいうと、自分で着物の染み抜きや洗濯はできます。

ただし、自分でするにはいくつか注意点もあるのでこの記事でしっかり確認しましょう。

 

自宅で着物を綺麗にしてみたい!という人はぜひ参考にしてみてください。

 

自分でするのはちょっと、、、と思う方には、着物クリーニングがおすすめです。

下の記事にて、実際に利用して本当におすすめだと思ったクリーニング業者を紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

\【厳選】着物クリーニングおすすめ11選/
着物クリーニングのおすすめまとめを見る

着物は自宅で洗える?セルフでの染み抜きや洗濯について

着物を自分で洗濯や染み抜きをする場合は、安く済むのが一番のメリットです!

博士

着物をセルフで洗濯/染み抜き
安さ ★★★★☆
手軽さ ★★★☆☆
落とせる汚れの種類 ★★☆☆☆

 

丸洗いのみでも1万円程度かかるクリーニング代を考えると、費用を安く抑えたい人も多いと思います。

 

セルフ洗い可能【◎】 街着・普段着として着れる着物
セルフ洗い不可能【☓】 振袖・打掛・喪服などの礼服

 

また自宅での洗濯は手軽そうに見えますが落とせる汚れが少ないのが現実です。さらに着物が痛んだり型崩れを起こしてしまうリスクもあります!

 

乾燥の方法を間違えれば、輪ジミと言ってシミが広がってしまう可能性も。自宅だと安くて簡単にできそうなイメージですが、リスクがあるという事をまずは知っておきましょう。

 

MEMO
ちなみに自宅で洗える着物とは、タグの洗濯表示に「手洗いマーク」があるもの。

 

着物をシミ抜きする前に汚れの種類を確認

自分で着物の染み抜き出来る汚れと出来ない汚れがあります。

博士

汚れの種類 自分でシミ抜き
コーヒー・紅茶
墨汁
口紅
泥はね
ボールペン
インク ×
ペンキ ×

 

まずは染みの種類を見分けましょう!油性と水性の汚れの違いを知るのが重要!また、両方混じっている汚れの種類もあります。

 

それによって染み抜きの方法や使用する道具が変わってきます。「何の汚れか分からない」という場合は、無理に触らないようにしましょう!

 

注意
どんな種類のシミでも、基本的に”応急処置”として汚れを落とすイメージで取り扱ってくださいね。

 

着物の自分でセルフ洗濯する方法

どうしても自分で着物を洗いたい人向けに方法を解説します。

博士

 

必要なもの

  • 洗濯桶
  • おしゃれ着洗剤(中性洗剤)
  • 洗濯ネット
  • 和服用ハンガー

 

洗濯桶は着物が入る大きいものを用意しましょう!

 

また、おしゃれ着洗剤も必要です。普段着用の洗剤は避けてください。エマールやアクロンなど、ニットなどを洗う時に使用する洗剤を使用します。

 

さらに、乾燥用として和服ハンガーも用意しましょう。手元に無ければ、長めのつっぱり棒や物干し竿でも代用できます。

 

手順1
洗濯表示を確認する

最初に「手洗いマーク」があるかどうかを確認しておきます。さらに「水の温度」の表示もチェック!必ず表示にしたがって取り扱ってください。

手順2
色落ちしないか確認する

使用する洗剤をつけて、着物の目立たない部分を白い布などでこすってみてください。布に色が移った場合は色落ちする可能性があります!色落ちすると復元に高額な費用がかかります。着物の見えない部分で洗う前に試してみてください。

手順3
畳む

洗う前に「そでたたみ」をしておきましょう。まずは左右の袖を重ねたあと、身頃の上におきます。そのあと汚れが目立つ袖と裾が外側に来るよう、じゃばら状に畳みます。生地にシワができるのを防ぐため、必ず畳んでから洗うのがポイントです!

手順4
押し洗い

おしゃれ着洗剤を溶かした水をはり、手で優しく押し洗いします。その後は洗濯ネットに入れてください。

『軽く脱水▶︎水をはってもう一度すすぐ▶︎軽く脱水』を繰り返します。脱水は一番弱い設定で、1~2分程度でOKです。

手順5
乾燥

乾燥は「陰干し」が基本です。水がポタポタと落ちる最初のうちは、お風呂場で干しておきましょう。ある程度水が落ちなくなったら、今度は部屋の中か日陰に干してください。太陽の日に当たらない、なるべく風通しのいい場所に和服ハンガー(物干し)で乾燥させましょう。

 

注意
実際に着物を自分で洗うのはかなり難しいです。さらに着物を傷つけてしまう可能性があります。着物クリーニングなら5,000円程度で安全に大事な着物を洗うことが出来ます。

 

 

【汚れ別】着物の染み抜き対処方法

どんなシミでもこすったりしないこと!摩擦で生地が痛みます。また飲食店のおしぼりでシミを拭くと、アルコールなどの薬品で変色する原因に。ハンカチや柔らかいタオルで代用してください。

博士

 

コーヒー・紅茶

  • 汚れた直後ティッシュやハンカチで上から押さえておく
  • シミ抜きする場合⇒ベンジンかアルコールを使用。落ちなければ中性洗剤を使う

こぼしてすぐの時は必ず上から布で押さえて水分を取っておきましょう。さらに自宅でシミ抜きをする場合は、ベンジンかアルコールを使用します。

それでも落ちない場合は、薄めた中性洗剤で落としていきます。着物の下に布やタオルを置いて、薄めた中性洗剤をつけたブラシで軽く叩いていってください。綺麗になったら、水で洗剤を落としておくのも大事なポイントです!

 

墨汁

  • 汚れた直後ティッシュやハンカチで上から押さえておく
  • シミ抜きする場合⇒石鹸か中性洗剤を使用。落ちなければご飯粒を揉み込んで落とす

墨汁のシミは、汚してすぐであれば落とすことが可能です。乾いてしまうと自分ではシミ抜きできません。

 

気づいた時に応急処置として、タオルやティッシュで軽く押さえるようにしてください。その後は石鹸液か中性洗剤で落としていきます。

ブラシで軽く叩くようにして落とし、それでも落ちなければご飯粒を使いましょう。ご飯粒を塗って揉み、その後に中性洗剤を湿らせた布で叩いて落とします。輪ジミにならないよう、最後は霧吹きなどでぼかすようにしてください。

  • 汚れた直後⇒タオルで水分を押さえておく。汗を多く含んでいても絞らないよう注意!
  • シミ抜きする場合⇒水を入れた霧吹きで濡らした後、タオルで拭き取って乾燥させる

汗の汚れを取り除く事を「汗抜き」と言います。日頃のお手入れとして、着物を着たその日に行っておきましょう。

 

汗を多く含んでいる場合はタオルで押さえておき、さらに霧吹きで濡らして汗を拭き取ります。しっかりと乾燥させないと黄変してしまうので注意が必要です。もし時間が経って黄ばみが目立つ場合は、必ず業者さんにお願いしましょう。

口紅

  • 汚れた直後⇒触らないようにする
  • シミ抜きする場合⇒アルコールかベンジンで汚れを浮かせた後、中性洗剤で洗う

口紅は汚れに気づいても触らないこと!色を広げないようにしましょう。中性洗剤を薄めた水を使い、ブラシなどで叩けば落とすことができます。

泥はね

  • 汚れた直後⇒濡れている状態で触らない・こすらない
  • シミ抜きする場合⇒泥が乾いてから布で拭き取る

泥はねも時間が経っていない汚れであれば、裾や袖についてしまっても自宅で落とす事は可能です。乾いた状態を布で軽く拭き取り、手で揉むとすぐに落ちます。

雨の日に泥はねが付いてしまうことが多いですが、気づいても乾くまで触らないのがポイント!泥の汚れが濡れている部分に広がってしまいます。また、時間が経った泥はねは業者さんにお願いしましょう。

 

ボールペン

  • 汚れた直後⇒そのまま触らない・こすらない
  • シミ抜きする場合⇒アルコールかベンジンで叩いて落とす

ボールペンがついた場合は、そのまま触らないのが無難です。しかし小さい汚れや薄いインクであれば、アルコールかベンジンを使って叩けば落とせます。

もし落ちない場合は、住宅用洗剤を薄めた水でもみ落とす事も可能です。

 

時間が経った古い汚れの着物の染み抜きは??

時間が経った古いシミを自分で落とすのは不可能です!

博士

 

そもそも時間が経った汚れは「何の汚れなのか」というのが分かりません。また変色していればシミ抜きの難易度が上がってしまいます。

 

「古いシミ=落とすのが難しい」というのは、古いシミは変色してしまっていることが多くあるためです!

 

これは素人ではできない職人技術が必要!着物を復元させるイメージで、「染色補正」とも呼びます。

 

そのため自宅で古いシミを抜こうとすれば、着物の色が一緒に抜けるリスクが大きいのでやめておきましょう。「いつできたか分からない」「何のシミか分からない」という場合は、セルフで着物を洗わないようにしましょう。

 

注意
必ず汚れがある染みは着物クリーニング専門業者へお願いしましょう。

 

セルフで着物を洗濯/染み抜きするならクリーニングがおすすめ

ぶっちゃけると自分で着物を洗濯やシミ抜きするのはかなり難しいです。

博士

メリット デメリット
セルフ ・安く済む
・手軽に落とすことができる
・色抜けや汚れが広がる
・高額な料金がかかることも
クリーニング ・安心
・水につける事が無理な生地でもOK
洋服よりも着物クリーニングであればお金がかかる

 

セルフで選択やシミ抜きをする場合は「着たあとすぐに汚れが気になった場合」のみ可能です。安く済ませる事ができ、自宅ですぐに洗えるのは助かりますよね。

 

しかし素人の目では生地や汚れを見分けるのが難しく、あくまで応急処置としてしか扱えません。古くなったシミを無理に落とそうとすれば、色抜けや補正が必要になるケースも。こうなってしまった場合、専門の技術を持ったところにお願いすると高額になります。

 

そのため最初から着物クリーニングに持っていくのがおすすめです。

 

おしゃれ着洗剤でも洗う事ができない、振袖や留袖も綺麗に丸洗いしてくれます。さらにシミ抜きも1箇所500~2,000円程度で落としてくれます。

 

 

セルフで着物を洗濯/染み抜きするまとめ

自宅で着物を洗濯したり、シミ抜きする場合は様々な注意が必要です。自分で行う場合、必ず汚れが落ちる訳ではありません。

 

また色抜けや型崩れなどのリスクがあります!正直なところ、自宅で行うのはおすすめしません。対して高額なイメージの着物クリーニングですが、最安値では5千円台から丸洗いをお願いできます。

 

お金を出してでもプロに綺麗にしてもらうのが一番安心で確実です!ぜひ専門の職人さんにお願いする事ができる、着物クリーニングも検討してみてくださいね。

 

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